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賃貸アパート・マンションの退去費用について解説します!

賃貸退去時

2021.01.14 / 最終更新日:2022.03.05

賃貸アパートやマンションを契約し、その物件を退去する時は条件によって退去費用というものが発生します。この退去費用の仕組みを知らないと、退去時に大家さんや管理会社とトラブルになってしまう可能性があります。そこで今回は、賃貸アパートやマンションの退去費用について、詳しく解説していきたいと思います。

 

退去費用とは

 

それではまず、退去費用とはどのようなものなのかを解説していきましょう。退去費用とは、借りていた部屋を次の人が住めるような状態にする為に必要な、クリーニングや原状回復にかかる費用の事です。それぞれの物件によって、賃貸契約書に具体的なルールが記載されているのが一般的です。

 

退去費用が発生する判断基準とは

 

では次に、退去費用が発生する判断基準について解説していきましょう。退去費用の主な項目は、原状回復費用です。この原状回復費用については、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によって細かく決められています。

例えば、物件の築年数によって自然に出来た劣化や損傷の場合は、大家さんが原状回復費用を負担するので入居者の負担義務はありません。そして、物件入居時に、入居者の故意や過失によって破損・損傷した場合は、入居者に費用負担義務が発生します。

しかし、通常の範囲内で生活している状態で想定できる劣化などに関しては、ほとんどが大家さん負担となります。ただし、最終的には契約物件の賃貸契約書に書かれているものが判断基準となるので、確認しておくようにしましょう。

また時々、物件によって「特約」がついている場合があります。この特約の多くは、「故意・過失に関わらず、退去時のクリーニング費用はいただきます」といった内容です。このような特約がある物件に関しては、退去時に必ず退去費用が発生するので、注意しましょう。

 

退去費用と敷金の関係

 

さてここまでで、退去費用について解説してきましたが、「初期費用で敷金を払ったのに退去費用が必要なの?」と感じた人もいるのではないでしょうか?

敷金とは、入居する際の初期費用として大家さんに支払うもので、退去時のクリーニング代にあてられるというものです。そのため、クリーニング代を差し引いて余りが出た場合のみ、入居者に返金されて足りない分は請求されるという仕組みになっています。

この敷金と原状回復費用に関しては、曖昧な点も多く、大家さん負担と入居者負担のルールが不透明な部分もありました。しかし、2020年4月1日から改正により、「敷金」と「原状回復」についてのルールが法律化され、入居者に故意・過失がない場合は、敷金はしっかり返還されることが明確になったのです。

 

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退去時のクリーニングや補修にかかる費用の相場とは

 

では次に、退去時のクリーニングや補修にかかる費用の相場を解説していきたいと思います。

 

間取り別の相場

まず1つ目は、間取り別のクリーニング代の相場です。

・ワンルーム:約15,000~30,000円

・1DK・1LDK:約20,000円~40,000円

・2DK・2LDK:約30,000~50,000円

・3DK・3LDK:約50,000円~80,000円

間取り別のクリーニング代の相場は、広くなればなるほど高くなります。

 

天井や壁紙の張り替え相場

2つ目は、天井や壁紙の張り替えにかかる費用の相場です。一般的なクロスを使用する場合、天井や壁紙の張り替えの相場は、1㎡あたり1,000円~1,500円程度となっています。

 

床材の張り替えやクリーニング代の相場

3つ目は、床材の張り替えやクリーニング代の相場です。床材のクリーニングは、比較的安価で済む部類に入ります。一般的な洗剤などで落とせる範囲の汚れの場合は、大掛かりな修繕は必要なく、約15,000円~25,000円程度となっています。床材そのものの張り替えの場合は、8,000円~10,000円程度となっています。

 

水垢やカビのクリーニング代の相場

4つ目は、水垢やカビのクリーニング代の相場です。水垢やカビのクリーニング代の相場は、おおよそ5,000円~20,000円程度となっています。価格の幅に影響が出るのが、窓枠やパッキン付近のカビです。この部分に水垢やカビが多く付着していると、交換費用が発生するので、値段が上がることが多いのです。

 

キッチンまわりの相場

5つ目は、キッチンまわりの相場についてです。キッチンまわりは、特に油汚れの度合いによって価格が変わってきます。クリーニング代の相場は、おおよそ15,000円~25,000円程度となっています。

 

退去費用を抑えるコツ

 

それでは最後に、退去費用を抑えるコツをご紹介したいと思います。まず入居時に、かならず部屋の現状確認チェックを行うようにしましょう。入居時に、チェックリストに記載しておけば、入居時にもともとあったキズや汚れの場合は、退去費用には含まれません。

そして入居中は、定期的に掃除をするようにしましょう。汚れが少ないうちに、小まめに掃除しておけば退去時に費用を抑えることが出来ます。さらに退去時は、油汚れなどは可能な限り落としておくと良いでしょう。パッと見た時の印象も、クリーニング代の価格に影響します。自分で出来る掃除や修繕を行っておくのも、退去費用を抑えるコツです。

 

まとめ

 

今回は、賃貸アパートやマンションの退去費用について詳しく解説してみました。退去費用は、基本的には入居者の故意・過失によって出来た汚れや傷に関するものにかかります。そのため、部屋を綺麗に使っていれば安く済ませる事が出来る費用でもあります。入居した時から出来るだけきれいに保つようにすると退去費用を抑えることが出来ますよ。

 

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