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賃貸物件で災害の被害にあったらどうなる?やるべき備えとは?

賃貸入居中

2023.02.14 / 最終更新日:2023.02.14

最近では、日本の気候も年々変化しており、予測できない自然災害に見舞われるケースが増えてきています。そのような時に、賃貸物件ではどのような対処が必要になるのか、また事前に備えておく事はあるのか気になりますよね。

そこで今回は、賃貸物件で災害の被害にあったらどうなる?というテーマで、やるべき備えについても詳しく解説していきたいと思います。

 

賃貸物件で災害にあったらどうなる?

 

それではまず、賃貸物件で災害にあったらどうなるのか?という部分から見ていきましょう。

 

建物の損壊に関しては「大家さん負担」で修繕

地震や台風など、予期せぬ自然災害で賃貸物件の建物が損壊した場合は、その修繕にかかる費用は大家さんが負担する事になります。

民法第606条では、「賃貸人は、賃貸物の使用および収益に必要な修繕をする義務を負う」とあり、大家さんは賃貸物件を利用可能な状態で入居者に提供すべき義務を負っているのです。そのため、自然災害によって賃貸物件の損壊が起きた場合は、大家さんに連絡する事で修繕を行ってくれます。

 

災害による家財の損害は「火災保険」で補償

次に、自然災害によって物件の破損とは別に、家財の損害が出る事もありますよね。この、災害による家財の損害に関しては、入居時に加入する火災保険で補償されます。

火災保険には、「家財保険」「借家人賠償責任保険」「個人賠償責任保険」の3種類があり、火災・落雷・台風・竜巻・爆発などの災害時に適応されるのです。

 

賃貸物件の災害の補償に関する注意点

 

さて、自然災害で破損した建物や家財に関しては、保険や大家さん負担で対処してもらえるという事は分かりましたが、賃貸物件の災害の補償に関しては、いくつか注意点があるので、解説していきたいと思います。

 

家財や入居者のケガに関しては保障してもらえない

まず1つ目は、家財や入居者のケガに関しては、大家さんには保障してもらえないという事です。自然災害では、災害の規模によって入居者が所有する家財が壊れたり、入居者自身がケガをする可能性もありますよね。

しかし、家財の破損や入居者のケガに関しては、大家さんに直接損害賠償を請求する事は出来ません。そのため、家財など入居者自身の持ち物に関しては、入居者自身で対処していく事になるので注意しましょう。

 

災害だけでなく借主に責任がある場合は補償されない

そして2つ目は、災害だけでなく借主に責任がある場合は補償されないという事です。例えば、自然災害によって建物などが損壊した場合でも、その損壊の責任が借主にあると認められた場合は補償されません。そのため、このようなケースでは修繕費用などは借主負担となる可能性があるので覚えておくようにしましょう。

借主負担となる可能性のあるケースは下記のような状況が挙げられます。

・契約によって、禁止されている危険物を置いていた事による火災
・自然災害が起きる事が予測できる状況で、必要な対処をせず壁紙などが破損した場合
・ベランダに倒れやすい物を置いておき、窓ガラスが破損した場合

 

賃貸物件の災害に対する備え

 

では次に、賃貸物件の災害に対する備えについて解説していきたいと思います。

 

地震保険にも加入しておくと安心

賃貸物件では、災害に対する火災保険に加入していれば先ほど挙げたような災害に関しては補償してもらえます。しかし、火災保険は全てのケースを補償してくれるわけではなく、場合によっては補償の対象外になってしまう事もあります。

そのため、火災保険で補償されない損害に対してカバー出来るように、地震保険にも加入しておくと安心です。地震保険は、地震・噴火・津波によって損害が発生した場合に補償してもらえる保険で、損保会社が取り扱う火災保険に付帯して加入するという特徴があります。

地震保険への加入は任意になる事が多いですが、万が一の時の備えとして加入しておくと突然起こる災害にも慌てず対処する事が出来ます。

 

賃貸物件で災害に遭った時の対処法

 

それでは最後に、賃貸物件で災害に遭った時の対処法について解説していきたいと思います。

まず、災害によって賃貸物件の建物が被害にあった場合は、契約した時の不動産会社や管理会社に連絡しましょう。民法第615条には、「物件に修繕が必要な損傷が起きている場合、入居者は大家さんに連絡をする義務がある」と定められています。

そして、家財の損傷や入居者自身がケガをした場合は、契約書類を確認し加入している火災保険や地震保険の保険会社に連絡をします。

保険会社によっては、24時間窓口に連絡が繋がるケースも多くなっているので、被害にあったらなるべく早く連絡するようにしましょう。もしも、不動産会社が火災保険の代理店になっている場合は、不動産会社にまずは相談するようにします。

 

まとめ

 

さて今回は、賃貸物件で災害の被害にあったらどうなる?というテーマで、やるべき備えなども併せて解説してみました。自然災害は、いつどのタイミングで降りかかってくるか分かりません。そのため、万が一の時のために日頃から備えをしておく事が重要なのです。

 

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