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マイナス金利解除になったら、住宅ローンはどうなる?

売買お金・制度

2024.03.25 / 最終更新日:2024.04.12

先日、日銀がマイナス金利の解除を決定しました。マイナス金利を解除する事で、必然的に金利が上がるため、住宅ローンを検討している人にとってはどのような影響があるのか気になるところでしょう。

そこで今回は、マイナス金利解除になったら、住宅ローンはどうなる?というテーマで、住宅ローンへの影響などについて詳しく解説していきたいと思います。これから、住宅ローンを組もうと検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

日銀がマイナス金利解除を決定

 

それではまず、そもそも日銀のマイナス金利政策とはどのようなものなのか、簡単に解説していきましょう。日銀のマイナス金利政策は、2016年の1月に黒田総裁の時に行われた政策です。金融緩和策を強化するために導入された政策でしたが、金融機関の収益が圧迫されるなど様々な問題点も浮き彫りになりました。

また、マイナス金利政策によって住宅ローンの金利は大幅に低下しましたが、物価の上昇には繋がらなかったというのが現状です。このような背景がある中で、ついに先日開かれた金融政策決定会合にて、日銀はマイナス金利政策を解除する事を発表したのです。

日銀のマイナス金利解除によって、今まで適用されてきた金融機関から預かる当座預金のマイナス金利をプラスの水準へ変更し、「無担保コールレート」を0%から0.1%へ促す事になっています。この政策によって、金利の平均はおよそ8年ぶりにプラスに転じたのです。

 

日銀のマイナス金利解除による住宅ローンへの影響

 

では次に、日銀のマイナス金利解除による住宅ローンへの影響について解説していきたいと思います。マイナス金利解除を行う上で懸念される事の1つとして、住宅ローンの金利の上昇が挙げられます。金融機関では、固定金利が長期金利上昇傾向を受けてすでに引き上げる動きが出てきています。

一方、住宅ローンを利用している人の7割が選択している変動型の金利は、まだ具体的に金利を引き上げるタイミングは決定されていません。住宅ローンを借りる人の金利は、「基準金利」という指標によって決まる事になっており、銀行は短期プレイムレートを基準金利としています。

この基準金利は、2009年1月13日以降1度も変わっておらず、今までの動向も踏まえて考えると次に変動金利が上がるのは、日銀の政策金利が0.1%に上がってからとの見方が強くなっています。

多くの銀行でも、他の銀行の動きに逆らって金利を上げると、消費者からの印象も悪くなる事が懸念されるため、銀行各社は横並び意識が強い事もあり、慎重に金利を上げるタイミングを見計らっていると考えられています。

 

【マイナス金利解除後】変動金利と固定金利どちらが得?

 

マイナス金利解除後は変動金利と固定金利どちらが得なのか?という点について解説していきましょう。結論から言うと、金利の上限幅が限られている変動金利の方が結果的にはお得と言えます。

変動金利に関しては、金利が上がると言っても低い金利が続いており、固定金利と変動金利の金利差は現在のところ約1.5%程となっています。仮に、変動金利が0.1%上がった場合、元本が3千万円の住宅ローンでは毎月の返済額は上がったとしても1,500円程度です。そのため、変動金利が上がるからと言って、固定金利に乗り換えたとしてもそれほどお得とは言えません。

 

今後住宅ローンを組むのに適したタイミングは?

 

それでは最後に、今後住宅ローンを組むのに適したタイミングについて解説していきたいと思います。マイナス金利解除によって、今後は緩やかなインフレになっていくと予想されます。そこでポイントとなるのは、住宅を選ぶ時の基準です。

都市部の住宅では、人気が高い物件ほど現金を資産に変えるマネーゲームのような動きが出やすくなります。一方、郊外では都市部ほどの資産価値の上昇は見込めないながらも、居住環境を重視出来る状態にあると言えます。このように考えると、不動産の資産性を重視して考えるか、居住環境を重視して考えるかで住宅ローンを組む最適なタイミングは変わってくると言えるでしょう。

 

まとめ

 

さて今回は、マイナス金利解除になったら、住宅ローンはどうなる?というテーマで、住宅ローンへの影響などについて詳しく解説してみました。日銀のマイナス金利解除は、これから住宅ローンを組もうと思っている人だけでなく、すでに住宅ローンを組んでいる人にとっても今後の動向が気になる問題ですよね。

しかし、マイナス金利解除されてもしばらくは、金利の大幅な上昇は行われないと予想されます。そのため、目先の金利を見て急いで固定金利に乗り換えるというよりも、今後の動きを冷静に見極めて生活設計を考えていくようにすると良いでしょう。

 

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