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不動産仲介業の倒産が過去最多!廃業率や倒産の理由とは?

不動産業界

2024.04.18 / 最終更新日:2024.04.18

不動産仲介業は、軌道に乗れば安定している職業に見えますが、実は倒産する不動産仲介業が過去最多になっているってご存知でしょうか?

不動産仲介業が廃業する背景には、行政処分等などによるものもありますが、それだけではないのが現状です。そこで今回は、不動産仲介業の倒産が過去最多となっている現状の廃業率や倒産の理由などについて詳しく解説していきたいと思います。

 

不動産仲介業の廃業率

 

それでは早速、不動産仲介業の廃業率から解説していきましょう。国土交通省が発表している「宅地建物取引業法の施行状況調査結果について」によると、不動産仲介業の数は増加傾向にあります。

しかしその一方で、毎年約3,600~5,000件は廃業に至っているという状況で、2020年度の宅建業免許の廃業処理件数は3,655件にも上っています。2021年の宅建建物取引業数は128,597件、廃業者数は3,934件となっており、不動産仲介業として開業した中の約3%が廃業しているという事になります。

 

不動産仲介業が倒産する理由

 

では次に、不動産仲介業が倒産する理由について解説していきたいと思います。

 

集客が思うように伸びない

まず1つ目は、集客が思うように伸びないという事です。不動産仲介業は、人からの依頼がなければ商売として成立しないので、当然安定的な集客が思うように伸びなければ経営を軌道に乗せる事は出来ません。

不動産仲介業が集客をする際には、ポータルサイトを利用する事が多いですが、資金不足などから掲載料の安いポータルサイトなどを利用する事で、思うように問い合わせが来なかったりして顧客獲得が出来ない状況になってしまうのです。

 

知名度や実績不足

2つ目は、知名度や実績不足です。開業当初は、大手の不動産会社と比べると知名度も低く、取引自体も少ないため実績もありません。知名度の高さが、そのまま顧客獲得へと繋がる不動産仲介業では、知名度や実績がないとお客さんが信用して依頼したいと思うまでに時間がかかり、結局は廃業に追い込まれてしまうケースが多いのです。

 

事業運営の資金不足

そして3つ目は、事業運営の資金不足です。不動産仲介業を営んでいくためには、それなりの費用がかかり、ある程度の資金の目途をたてておく必要があります。

不動産仲介業となると、少なく見積もっても数百万円程度の資金は必要になりますが、その他にも様々な経費がかかってくるため、運営資金までしっかり考えられていないと事業を続けて行く事が出来なくなってしまうのです。

 

不動産仲介業が倒産しないためのポイント

 

さてここまでで、不動産仲介業が倒産する理由について見てきましたが、このような事態を防ぐためにはどのような事に気を付ければ良いのかをここでは解説していきたいと思います。

 

事業継続のための資金繰りの見通しをしっかりたてる

まず1つ目は、事業継続のための資金繰りの見通しをしっかりたてるという事です。事業を安定して運営していくためには、経営に必要な資金や収支の流れをしっかり把握しておく必要があります。

そのため、まずは資金繰りの計画書を作成し十分な資金計画を行うようにしましょう。初期費用やランニングコストの把握、融資の返済や広告費などの必要経費等、経営が軌道に乗るまでにかかる時間も含めて余裕を持った資金の計画をたてることが重要なのです。そして、計画的に売り上げを出す流れを作っておく事も忘れないようにしましょう。

 

集客に力を入れる

2つ目は、集客に力を入れるという事です。不動産仲介業を継続的に続けて行くためには、効率的に集客を図れる方法で顧客を獲得していく事が重要となってきます。少し前までは、紙媒体での集客が主流でしたが、近年ではインターネットによる集客が主流となっており、それを効果的に活用する事がポイントとなります。

インターネットを活用した集客手法としては、「ポータルサイトへの広告出稿」「レインズへの登録」「自社ホームページの作成」「X(旧Twitter)やインスタなどのSNS運用」などが挙げられます。インターネットを活用する事で、幅広い年齢層に見てもらえる機会を増やす事ができ、効果的な集客に繋がります。

 

人脈を作り信頼と実績を地道に積んでいく

そして3つ目は、人脈を作り信頼と実績を地道に積んでいくという事です。不動産仲介業で成功するためには、人脈作りは欠かせない要素となります。同業者や弁護士・オーナー様との繋がりは、集客を行う際に非常に有利に働きます。

過去に取引した企業からの紹介で、顧客を獲得できる事もあり、新規参入する事業者はまず人脈作りに力を入れるべきと言えます。そして、徐々に知名度を上げていき、確実な仕事を積み重ねていく事で実績と信頼を高めていく事がポイントとなります。

 

まとめ

 

さて今回は、不動産仲介業の倒産が過去最多となっている中での廃業率や倒産の理由などについて詳しく解説してみました。不動産仲介業の開業率は、年々増えているにも関わらずその約3%は廃業に追い込まれているのが現状です。

インターネットが生活の一部となっている現代において、集客の方法も時代の流れと共に変わってきており、その流れをしっかりと掴み効果的に集客できるかが、廃業せずに事業を軌道に乗らせるコツとも言われています。不動産仲介業を廃業せずに続けるためには、想定できるリスクを常に念頭に置きながら、経費や収支に関してもしっかり施策を講じる必要があるのです。

 

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