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不動産売却の手付金の相場とは?支払う時期や注意点も説明します。

購入売買

2023.08.22 / 最終更新日:2023.08.22

不動産売買契約などの場面で、目にする事の多い手付金。何となく漠然と手付金のイメージはある人が多いと思いますが、具体的に相場がいくらくらいなのか、どのようなタイミングで支払うものなのか分からないというケースも多いでしょう。

手付金は、不動産取引の際に非常に重要な役割を担うものなので、しっかり把握しておく必要があります。そこで今回は、不動産売却の手付金の相場とは?というテーマで、支払う時期や注意点についても詳しく解説していきたいと思います。

 

不動産売却の手付金とは?

 

それではまず、そもそも不動産売却の手付金とはどのようなものなのかを解説していきましょう。不動産売却の手付金とは、不動産売買契約を結ぶ際に、買主が売主に対して支払うお金の事を指します。手付金には、主に「証約手付」「違約手付」「解約手付」の3種類の性質があります。

証約手付とは、売買契約が締結されたタイミングで買主が支払う事で契約成立となり、証約手付によって買主の購入意思がはっきりと証明される事になります。

違約手付とは、契約通りと債務が行われなかった場合に損害賠償としての役割を担うもので、買主側に債務不履行があった場合は売主に対して支払った手付金は返還されません。

解約手付とは、安易な解約を防いだり不動産売買をスムーズに進める役割を担っており、不動産売買での手付金はほとんどの場合解約手付の事を指しています。

このように手付金には、売買契約が成立した証明としての役割と、契約が解除された時の違約金としての役割があります。解約手付では、買主が解約する場合は売主に対して手付金を放棄する事で解約が成立し、売主が解約する場合は手付金の倍額を買主に支払う事で解約が成立します。

 

不動産売却の手付金の相場

 

では次に、不動産売却の手付金の相場について見ていきましょう。手付金の金額は、基本的には売主と買主の合意のもと自由に設定する事が出来ますが、安易な契約の解除を防ぐという意味もあり一般的には売買価格の5%~10%程度が相場となっています。

売買価格が2,000万円の不動産の場合ですと、おおよそ100万円~200万円の手付金が支払われる事になります。ただし、売主が個人ではなく不動産会社の宅地建物取引業者の場合は、手付金は売買価格の20%以内と法律によって規定されています。

 

手付金の支払う時期

 

手付金の支払う時期は、不動産売買契約を締結したタイミングで買主が手付金を支払う事になります。売買契約は、金融機関が休みの土日に行われるケースが多いため、振込みではなく現金を用意して支払われる事が多いです。

 

手付金に関する注意点

 

それでは最後に、手付金に関する注意点を解説していきたいと思います。

 

一般保証制度について

まず1つ目は、一般保証制度についてです。一般保証制度とは、買主が支払った手付金を決済まで保証する制度の事で、買主をトラブルから守るために設けられています。

不動産売買契約では、不動産会社の倒産や住宅ローンの審査に落ちるなどの原因で、手付金が返還されないケースがあり、売買価格の5%~10%もの高額の手付金が返還されないと買主にとって大きな負担となります。

このような事態を防ぐために、不動産保証協会で設けている制度ですが、利用する際には不動産会社が不動産保証協会に加入している事が条件となるため、契約前に必ず一般保証制度について確認しておく事が重要です。

 

住宅ローン特約の確認

2つ目は、住宅ローン特約の確認です。不動産売買では、買主が住宅ローンを利用して購入しますが、万が一住宅ローンの審査に落ちてしまった場合には手付金の支払いなしで契約を解除できる住宅ローン特約というものがあります。

この住宅ローン特約をつけていれば、審査に通らなかった場合でも手付金を返還してもらえるので安心です。しかし住宅ローン特約は、ローン審査の申し込み前の契約の段階でつける事になり、書類の不備等で審査に落ちた場合は手付金の返還に応じてもらえなくなる可能性があるので注意が必要です。

 

手付解除の期日に関して

そして3つ目は、手付解除の期日に関してです。手付金は、不動産売買契約が解除された場合の違約金としての役割もあります。そのため、契約解除の期日を明確に設定して売買契約書に記載しておかないと、後々トラブルに繋がる可能性があるので注意が必要です。

 

まとめ

 

さて今回は、不動産売却の手付金の相場とは?というテーマで、支払う時期や注意点に関しても詳しく解説してみました。高額なお金が取引される不動産売却では、手続きをスムーズに進めたり途中で安易な解約がなされないように注意する必要があります。

手付金は、不動産売買で多いお金のトラブルを未然に防ぐために重要な役割を担っているとも言えます。これから不動産売買を検討している人は、手付金について十分理解した上で適した手付金の相場設定をして手続きを進めるようにしましょう。

 

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