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軟弱地盤や注意が必要な地盤について説明します。

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2023.04.27 / 最終更新日:2023.04.27

新しく家を建てる時や土地を探している時など、選ぶ時のポイントは色々とありますが、その中でも地盤のチェックは欠かせないポイントとなります。地盤が良くない場所、いわゆる軟弱地盤では、家を建てた後や土地を購入した後に、様々な問題が起こる可能性があるからです。

そこで今回は、軟弱地盤や注意が必要な地盤について詳しく解説していきたいと思います。家を建てる際や、土地を購入する際にはぜひ参考にしてみてください。

 

軟弱地盤とは?

 

それではまず、軟弱地盤について解説していきましょう。軟弱地盤とは、泥や水などを大量に含んだ柔らかい状態の地盤の総称で、建物が沈下したり傾いたりする可能性が高い弱い地盤の事を指します。軟弱地盤の上には、何もしない状態では家を建てる事は出来ません。

 

軟弱地盤以外で注意が必要な地盤は?

 

では次に、軟弱地盤以外で注意が必要な地盤について解説していきたいと思います。

 

砂質地盤

まず1つ目は、砂質地盤です。砂質地盤とは、砂質土が主な成分となっている地盤の事を指し、このような土地で液状化現象が起こると、建物が傾いたり沈みこむような現象が起きやすくなります。

砂質地盤は、通常では非常に良好な地盤と言われており、建物の重量を支える支持力が高い地盤です。しかし、地震などで液状化すると地盤の支持力が失われ、建物は沈み込んでしまい埋没物は浮き上がってしまうという特徴があるのです。

 

異種地盤

2つ目は、異種地盤です。異種地盤とは、重機で平坦あるいはひな壇状に整地し、尾根地形部分を削り削り取った土砂で谷地形部を埋めている造成地の事を指します。

尾根地形部分を削る事を切土、削り取った土砂で谷地形部分を埋める事を盛土と呼びますが、異種地盤の代表的なものがこの切土と盛土になります。1つの敷地内に、盛土と切土がある所は盛土側が沈下して建物が傾いたり、崩れ落ちてしまう原因になります。

 

盛土地盤

そして3つ目は、盛土地盤です。盛土地盤は、主に水田として利用される水はけが悪い場所で見られる地盤です。このような場所では、通常時でも盛土自体の重さで沈下する可能性があり、地震などの時には地盤沈下によって建物に被害が生じやすい地盤となっています。

 

軟弱地盤を見分ける方法

 

では次に、軟弱地盤を見分ける方法を解説していきたいと思います。

 

地盤調査

まず1つ目は、地盤調査を行うという事です。土地の上に建物を建てる際には、必ず地盤調査を行う事になっているので、軟弱地盤かどうかを判断できます。ただし、木造2階建て以下の建物で設計施工基準によって地盤調査が不要とされた場合は、例外として地盤調査を行わないケースもあります。

 

地名の確認

2つ目は、地名の確認です。地名には、その土地の地盤の特徴を名前に取り入れているケースが多く、地名を見るだけでその土地が軟弱地盤かどうかが分かる事もあります。

例えば、水を連想させるような「水」「谷」「沼」「船」などが地名に入っている場合は、軟弱地盤の可能性が高いでしょう。また、「沢」「渋」「潟」など「さんずい」が漢字に含まれている場合も注意が必要です。

 

地形の確認

そして3つ目は、地形の確認です。例えば、下記のような地形は軟弱地盤の可能性が高いと言われています。

・湿地
・河原
・谷底平野
・デルタ
・後背湿地

湿地や河原は地盤が弱い特徴がありますし、谷底平野などは水が流れ込みやすい地形になっているので広い範囲で軟弱地盤の可能性が高いと言えます。実際に、その土地に足を運んで調べる事も出来ますが、インターネットや昔の地図などを利用して、過去の地形を調べてみると分かりやすいです。

 

軟弱地盤に対する地盤改良工事の種類

 

それでは最後に、軟弱地盤に対する地盤改良工事の種類について解説していきたいと思います。地盤調査などで軟弱地盤だと判断された土地は、地盤改良工事を行う必要があります。

 

・表層改良

1つ目は、表層改良と言って土の表面にセメントを混ぜ込んで地盤を固める改良工事です。これにより、地盤の強度が上がるだけでなく地盤沈下を防ぐ事も出来ます。

 

・柱状改良

2つ目は、柱状改良と言って地面にセメントを流して柱状の支柱を作り、建物を支える工法です。地層の奥にある良好な地盤まで柱が届き、表面の軟弱な地層と一緒に建物を支える事が出来ますし、地盤沈下を防ぐ事も出来ます。

 

・鋼管杭工法

そして3つ目は、鋼管杭工法と言って軟弱層の下の良好な地盤まで50mm程度の単管パイプを打ち込んで、地盤を固める方法です。良好な地盤と一体化させる事で軟弱地盤の強度が上がり、建物を支える事が出来るようになります。

 

まとめ

 

さて今回は、軟弱地盤や注意が必要な地盤について詳しく解説してみました。建物を建てる際は、建物を支える地盤がしっかりしていないと、地震などの自然災害での被害が大きくなってしまいます。

表面上は分からなくても、地盤沈下によって建物が傾いたり埋没物が盛り上がってきてしまうなどの被害が大きくなる原因となるのです。そのため、必ず建物を建てる前には地盤調査などを行い、軟弱地盤かどうかを事前に確認しておく事が重要です。

 

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