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元利均等返済と元金均等返済の違いを解説します!

売買お金・制度

2021.05.25 / 最終更新日:2021.09.03

住宅ローンを返済する方法として、「元利均等返済」と「元金均等返済」という2つの方法があります。この2つの返済方法は、それぞれ特徴が異なり、向いている人の特徴も異なります。

それぞれの違いを知って、返済終了までを見据える必要があるのです。そこで今回は、元利均等返済と元金均等返済の違いや、実際の返済額シミュレーションなどを交えて、解説していきたいと思います。

 

元利均等返済とは

 

それでは早速、元利均等返済の特徴からご紹介していきましょう。元利均等返済とは、毎月の約定返済額を、元金と利息で調整して一定にする返済方法を指します。

元利均等返済では、月々の返済額が一定なのが特徴で、返済計画を立てやすいというメリットがあります。元金均等返済と比べると、返済開始当初の返済額を、少なくすることが出来るのも特徴の1つです。

しかし、同じ返済期間で計算した場合、元金均等返済よりも最終的な総返済額が多くなるというデメリットがあり、借入残高の減り方が遅くなるという特徴があります。

 

元金均等返済とは

 

次に、元金均等返済の特徴をご紹介していきましょう。元金均等返済とは、毎月の返済額のうち、元金部分を均等額として、そこに利息を合計して支払う返済方法を指します。

元金均等返済の特徴は、返済が進むにつれて返済額が少なくなるという事です。また、元利均等返済と比べると、元金が減少するスピードが早いため、同じ返済期間の場合は元利均等返済に比べて、総返済額が少なくなるというメリットがあります。

しかし、元金均等返済にもデメリットがあります。それは、返済開始当初の返済額が、元利均等返済に比べると多くなり、返済負担が大きいという部分がデメリットとして挙げられますね。

 

元利均等返済が向いている人の特徴

 

元利均等返済が向いている人の特徴は、ローン返済当初の返済額を抑えたいという人です。元利均等返済は、最終的な総返済額は元金均等返済に比べて多くなるデメリットがあるものの、子供の教育費や生活用品を揃える必要のある世代にとっては、当初の返済負担が減らせる元利均等返済が向いているでしょう。

 

元金均等返済が向いている人の特徴

 

元金均等返済は、当初の返済負担が大きいという特徴があるので、当初の返済に余裕がある人が向いていると言えるでしょう。当初の返済負担は大きいですが、徐々に負担額が減るというメリットがあるので、後々収入減の心配がある人なども向いています。

また、数年後に不動産の買い替えを検討している人も向いています。家を売却する際は、ローン残高が多く残っていると、「担保割れ」を起こすリスクがありますが、元金均等返済は、ローン残高が当初から確実に減っていくので、買い替え計画に支障が出にくいのです。

 

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返済額のシミュレーション

 

実際に分かりやすいよう、返済額のシミュレーションを見ていきたいと思います。ここでは、金利2%と金利1%の場合に分けて、解説していきます。

 

金利2%の場合

まずは、金利2%の場合です。借り入れ金が3,000万円、金利が年2%、借入期間35年、ボーナス返済なしの元利均等返済と元金均等返済のシミュレーションをしていきましょう。

【元利均等返済】
・1ヶ月目:99,378円
・10年目:99,378円
・20年目:99,378円
・30年目:99,378円
・35年目:99,586円

総返済額:41,738,760円

 

【元金均等返済】
・1ヶ月目:121,427円
・10年目:107,261円
・20年目:92,975円
・30年目:77,975円
・35年目:71,787円

総返済額:40,524,469円

 

金利1%の場合

では次に、金利1%の場合です。借り入れ金3,000万円、借入期間35年、ボーナス返済なしの元利均等返済と元金均等返済のシミュレーションをしていきましょう。

【元利均等返済】
・1ヶ月目:84,685円
・10年目:84,685円
・20年目:84,685円
・30年目:84,685円
・35年目:84,789円

総返済額:35,567,700円

 

【元金均等返済】
・1ヶ月目:96,427円
・10年目:89,344円
・20年目:82,201円
・30年目:75,058円
・35年目:71,727円

総返済額:35,262,009円

 

ほとんどの人が元利均等返済を選ぶ理由

 

それでは最後に、ほとんどの人が元利均等返済を選ぶ理由を解説していきましょう。これは、多くの民間銀行では、元利均等返済の方が主流になっており、銀行によっては元金均等返済は選べないという事もあるからです。

また、月々の返済額が一定なので、当初から返済負担を減らしたいという人が多いという事も、元利均等返済が選ばれる事が多い理由でしょう。

 

まとめ

 

さて今回は、元利均等返済と元金均等返済の違いについて解説してみました。元利均等返済と元金均等返済では、それぞれ特徴が異なるので向いている人も異なります。

金利ごとのシミュレーションを見ても分かるように、選ぶ返済方法によって当初から返済額が大きく違ってきます。そのため、どちらが自分に向いているのかしっかり見極めて、返済方法を選ぶ必要があるという事が分かりますね。

 

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