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汲み取り式と浄化槽と下水の違いとは?費用についても説明します。

リフォーム

2021.11.15 / 最終更新日:2022.03.07

賃貸物件などを探していると、「下水道」や「汲み取り式」「浄化槽」などの項目が目に付くことがあると思います。通常、日常生活を送っている時は、意識する事が少ない部分ですが、排水方法はとても重要になってきます。

そこで今回は、「汲み取り式」「浄化槽」「下水」の違いや、それぞれの費用について詳しく解説していきたいと思います。これから、賃貸物件などを探す時は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

汲み取り式とは?

 

それでは早速、汲み取り式から解説していきましょう。汲み取り式とは、浄化槽ではなく「タンク」の中に汚水をためておく方法を指します。

汲み取り式は、昔「ボットン便所」と言われていたものと、トイレのみ簡易水洗式で流され、まとめてバキュームカーで汲み取りを行う方式のものの2種類があります。

 

浄化槽とは?

 

では次に、浄化槽とはどのようなものなのかを解説していきましょう。

浄化槽とは、下水道が整備されていない地域や、下水道に接続工事を行っていない場合などに採用される方法です。汚水を、家の地下に設置したタンクで処理してから、川に流す住宅設備の事を指します。

設置するタンクの大きさの基準は、法で定められており、延べ床面積によって設置すべきタンクの大きさが変わります。浄化槽には2種類あって、し尿だけを処理する「単独浄化槽」と、し尿と一緒に生活排水も処理する「合併式浄化槽」があります。

最近では、ほとんどの地域で「合併式浄化槽」になっていますが、住んでいる地域で異なります。

 

下水とは?

 

では次に、下水について解説していきたいと思います。下水は、生活排水やし尿を、家の配管を通して下水処理場に送り、処理をしてから川に流す仕組みの事です。

下水には、雨水と汚水・雑排水を一緒に処理する「合流式」と、雨水はそのまま河川に流し、汚水と雑排水は分けて処理する「分流式」の2種類があります。

合流式の場合は、大雨が降ると許容量を超えて処理できなくなった汚水を、放流しなければならなくなる確率が高くなります。そのため、現在では周辺環境への配慮もあり、「分流式」の処理方法が多くなっています。

 

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それぞれの費用について

 

では次に、それぞれの費用について解説していきたいと思います。

 

汲み取り式

まずは、汲み取り式の費用についてです。汲み取り式の場合は、便槽の汚水の汲み取り費用となります。

簡易水洗・温水洗浄便座を使用した場合、1ヶ月で発生する汚水量は1人あたり約120ℓとなります。一般住宅のし尿収集手数料は、1便槽1回に月約4000円程度となっていますが、賃貸や住んでいる地域によっても多少異なります。

 

浄化槽

では次に、浄化槽の費用についてです。浄化槽の場合は、下水道を使用しないので、下水道使用料は発生しません。その代わりに、浄化槽の維持点検費用(清掃・保守点検・法定検査)とブロアの電気代が主な費用となります。環境省の浄化槽サイトによると、5人家族用の浄化槽の維持管理費は、下記の通りとなっています。

・浄化槽清掃:25,000円/年
・保守点検:18,000円/年
・法定検査:5,000円/年
・ブロア電気代:11,000円/年

合計で、59,000円/年程度の費用がかかるという事が分かります。

 

下水

では最後に、下水の費用について解説していきましょう。下水の費用は、2ヶ月毎に発生し、一般的な5人家族の場合、下水の使用量は約30㎥/月ですので、2ヶ月で60㎥程度となっています。その上で、水道局のサイトによると、2ヶ月あたり7,084円となっており1ヶ月だと3,542円程度となっています。

 

まとめ

 

さて今回は、汲み取り式、浄化槽、下水の違いやそれぞれの費用について、詳しく解説してみました。

下水は月々の公共料金として、使用料の支払いがありますが、浄化槽のような定期的なメンテナンスは不要など、それぞれにかかってくる費用や特徴が異なります。物件探しの際は、このような特徴を把握した上で探してみると、後々かかってくる費用を計算しやすいでしょう。

 

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