「売主」「媒介(仲介)」「代理」の取引態様の違いを説明します。
ペアローンのメリット・デメリットについて説明します。
2024.07.23 / 最終更新日:2024.07.23
家を購入する際には、多くの人は住宅ローンを組みますよね。しかし、住宅ローンと一口に言っても、いくつかの種類があります。今回は、その中でもペアローンと呼ばれる住宅ローンのメリット・デメリットについて詳しく解説していきたいと思います。これから、住宅ローンを組もうと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
ペアローンの特徴
それでは早速、ペアローンの特徴から解説していきましょう。
夫婦やカップル向けの住宅ローン
ペアローンは、住宅ローンの中でも特に夫婦やカップル向けにおすすめされているものです。代表者1人が1本の契約に対して住宅ローンを組む一般的な住宅ローンとは異なり、夫婦やカップルそれぞれが同じ金融機関で住宅ローンを組むのがペアローンなのです。そのため、購入する物件のローンが2本になります。
物件の所有権は共有名義
夫婦やカップルそれぞれが住宅ローンを組むので、物件の所有権は共有名義になります。そして、多くの場合はお互いの債務の連帯保証人になるという点も、ペアローンの大きな特徴になるでしょう。
ペアローンのメリット・デメリット
では次に、ペアローンのメリット・デメリットを見ていきたいと思います。
メリット
ペアローンのメリットとしては、下記のようなものが挙げられます。
・金利タイプをそれぞれ設定できる
・住宅ローン控除は2人分の利用が可能
・借入額を増やす事が出来る
・団体信用生命保険にお互いそれぞれが加入できる
ペアローンを組むと、夫婦やカップルそれぞれが「固定金利」「変動金利」「固定金利選択型」などの異なる金利を選択する事が出来ます。1つの金利だと、金利が上昇した際のリスクがありますが、それぞれが異なる金利を選ぶ事でそのようなリスクを回避する事が出来ます。
また、住宅ローンの控除をお互いがそれぞれ利用する事が出来るのも大きなメリットです。住宅ローン控除は、一定の条件を満たす人を対象とし、金利の負担を軽減する節税効果のある制度ですが、この制度を夫婦やカップルそれぞれが利用できるのです。
さらに、ペアローンでは借入額を増やす事が出来ます。一般的な住宅ローンでは、代表者の収入などの条件が融資先の金融機関の条件に満たない場合は、物件自体が購入できない事もありますが、ペアローンならばどちらかの条件が大きくクリア出来ていれば購入の対象に入る可能性がグッと高まります。
そのため、審査にも通りやすく借入額も増やせる可能性が高くなるというわけです。そして、夫婦やカップルそれぞれが団体信用生命保険に加入できる事も大きなメリットとして挙げられます。団体信用生命保険は、住宅ローンの借入者が万が一死亡したり重度の障害を負った際に、残った負債を免除してくれる保険ですが、お互いにこの保険に加入する事で、万が一の時のお互いへの負担を軽減する事が出来るのです。
デメリット
ペアローンのデメリットとしては、下記のようなものが挙げられます。
・一方が退職などによって収入が減った時に返済負担が大きくなる
・どちらかが亡くなった場合もローンは残る
・離婚しても返済責任が生じる
まず、ペアローンでは夫婦やカップルの一方が退職などによって収入が減った場合、返済の負担が大きくなるというデメリットがあります。そのため、収入の回復が見込める状態になるまでは、収入が減っていない片方がローン全体の返済負担を担う事になるのです。
また、ペアローンを組んでいると、どちらかが亡くなった場合もローンが残ります。お互いの収入に大きな差があった場合は、残った方への返済負担が大きくのしかかってしまうというデメリットがあります。さらに、離婚しても返済責任が生じるのもペアローンの大きなデメリットとして挙げられます。
ペアローンを組む際に気をつけるべきポイント
それでは最後に、ペアローンを組む際に気をつけるべきポイントを解説していきましょう。
・互いの返済責任を負うリスクも想定しておく
・収入減も見込んでローンを組む
・離婚の際は協議が必要になる
まず1つ目としては、互いの返済責任を負うリスクも想定しておくという事です。デメリットでも触れたように、どちらか一方が亡くなった場合や収入が減った場合でも、片方がその返済義務を負うリスクがあるため、それらを想定しておく事が重要です。
また、最初からある程度の収入減を想定したローンの組み方をしておく事も大切でしょう。さらに、離婚をした際は協議によってその後の返済に関して話し合う必要が出てくるので、お互いに信頼して支援し合える関係性を持っている事がペアローンを組むに当たっては非常に大切と言えます。
まとめ
さて今回は、ペアローンと呼ばれる住宅ローンのメリット・デメリットについて詳しく解説してみました。ペアローンは、夫婦やカップルにおすすめされる住宅ローンですが、やはりメリット・デメリットがあります。
共同でローンを組むからこそのメリットがある一方で、万が一の時には自分だけで返済をしていくリスクを想定しておく必要があります。パートナーとの関係性やライフスタイルに合わせて選ぶ必要がありますが、家を購入し住宅ローンを組もうと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
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