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擁壁工事ってどんなときに必要?費用や種類について説明します。

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2022.05.09 / 最終更新日:2022.05.09

家を建てる時に、擁壁工事を行う事があります。敷地内の高低差や、住宅の重みで斜面の土が崩れてしまわないようにする工事ですが、大きな住宅を長持ちさせるためには、とても重要な工事と言えます。

しかし、擁壁工事について具体的な費用や種類は分からないという人は多いでしょう。そこで今回は、擁壁工事とはどのようなケースで必要なのか、また費用や種類についても詳しく解説していきたいと思います。

 

擁壁工事とは?

 

それではまず、そもそも擁壁工事とはどのようなものなのかを解説していきましょう。

擁壁とは、宅地造成等規制法で、「鉄筋コンクリート造」「無筋コンクリート造」「間知石練積み造」「その他の練積み造」のものと定められていて、現在では一般的には鉄筋コンクリート造で作られたものを「擁壁」と呼びます。

この擁壁を作って、斜面の土が流れないようにする作業や、日光を確保できるように敷地を高くする作業の事を、擁壁工事と呼びます。

 

擁壁工事はどんなときに必要?

 

では次に、擁壁工事はどんなときに必要なのかを解説していきましょう。

 

高低差が2m以上ある時

まず1つ目は、高低差が2m以上ある時です。土地の高低差が2m以上ある場合、各自治体では「がけ条例」というものが定められており、擁壁を建てる事が定められています。高低差の測定方法に関しては、各自治体によって多少異なる部分はありますが、高低差が2m以上ある場合は擁壁工事が必要になります。

 

高低差があり土砂崩れの心配がある時

2つ目は、高低差があり土砂崩れの心配がある時です。高低差が2m以上ない場合でも、土地の形状によっては雨などが降った時に土砂崩れの心配があるケースもありますよね。そのような場合も、擁壁工事が必要になります。万が一の時に備えて、土砂崩れの予防を行う必要があるのです。

 

道路よりも敷地が高い時

3つ目は、道路よりも敷地が高い場合です。敷地の高低差は、わずかであったとしても住宅の重みで土地が崩れると、住宅に亀裂が入ってしまう可能性があります。特に、道路よりも敷地が高い場合は、住宅に歪みが生じる危険性があるので、擁壁工事が必要になる事があるでしょう。

 

隣家の敷地よりも自宅の敷地が低い時

そして4つ目は、隣家の敷地よりも自宅の敷地が低い時です。隣家の敷地よりも自宅の敷地が低い場合、日当たりが悪くなる可能性がありますよね。日光が当たらないと湿気がたまりやすくなり、住宅が長持ちしない原因にも繋がります。このようなケースでも、擁壁工事が必要になるでしょう。

 

擁壁工事の種類別の費用相場

 

では次に、擁壁工事の種類別の費用相場について解説していきたいと思います。

 

鉄筋コンクリート造

まず1つ目は、鉄筋コンクリート造です。鉄筋コンクリート造の擁壁工事は、擁壁工事の中でも一般的な種類でほとんどの擁壁工事の相場と言えます。鉄筋コンクリート造の費用相場は、だいたい2.5万円~10万円程度です。

 

無筋コンクリート

次は、無筋コンクリート造の費用相場です。無筋コンクリート造の擁壁工事は、鉄筋コンクリート造のケースよりも安価でだいたい2万円~5万円程度となっています。

 

練積み造(間知)

3つ目は、練積み造(間知)の費用相場です。こちらも、一般的な鉄筋コンクリート造よりも安価で工事を行う事ができ、だいたい2.8万円~4.5万円程度となっています。

 

擁壁の高さによっても費用が異なる

擁壁工事の費用は、種類によっても異なりますが擁壁の高さによっても費用が変わってきます。擁壁の高さが2m以下の場合は約5万円程度から、3m程度になると7万円程度となるので覚えておくと良いでしょう。

 

擁壁工事申請の注意点

 

それでは最後に、擁壁工事申請の注意点について解説していきたいと思います。擁壁工事申請の注意点としては、申請をしてから許可が出るまでに1ヵ月ほどかかるという事です。そのため、スケジュールに余裕を持った状態で申請を行わないと、スムーズに工事を行う事が出来なくなるので注意が必要です。

 

まとめ

 

さて今回は、擁壁工事はどんなときに必要か、また費用や種類についても詳しく解説してみました。敷地の高低差をなくして、安全に住み続けられるようにする擁壁工事ですが、種類や高さによって費用が異なるという事が分かりましたね。

擁壁工事は、申請をして許可が出てからでないと取り掛かる事が出来ないので、工事申請はスケジュールに余裕をもって出すようにしましょう。

 

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