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不動産価格は今後どうなる?インフレやコロナの影響から考えてみよう。

不動産業界

2022.05.28 / 最終更新日:2022.05.28

不動産価格は、世の中の経済状況に応じて常に変化していくものです。そのため、購入した不動産価格が今後どのように変化していくか、気になる人は多いでしょう。そこで今回は、不動産価格は今後どうなる?というテーマで、インフレやコロナの影響からも解説していきたいと思います。

 

不動産価格の現状

 

それでは早速、不動産価格の現状から解説していきましょう。2022年の前半に関しては、インフレやコロナの影響で世界の経済環境が大きく変化しています。そのため、不動産価格もそれに伴い大きく変動しているのです。近年での大きな変化と言えば金利の上昇です。

2020年以降、世界中の金融緩和の動きが強まり市中に大量のお金が供給されましたが、その結果インフレつまり物価が上昇したのです。現在では、海外諸国の中央銀行でインフレ退治の動きが強まっており、政策金利を引き上げる動きがさらに強くなっています。

しかし、日本国内では、海外ほどの金利の引き上げは行われておらず、海外との金利の差が大きく広がっています。もし今後、価格転嫁が進むようならば、日本国内でもインフレが一気に進む可能性が高いと考えられています。

不動産などの原材料を輸入に頼っている日本は、輸入価格が上昇する事で、インフレがさらに進み悪循環に陥る事が懸念されています。すでに現時点でも、輸入品を中心に価格の上昇が起こっています。このような現状から、不動産価格にも大きな影響が出ているのです。

 

コロナは不動産価格にどう影響した?

 

では次に、コロナは不動産価格にどう影響したのか?という点を解説していきましょう。

 

2020年3月~6月は不動産取引が減少

新型コロナウイルスの感染が拡大していた2020年3月頃は、緊急事態宣言が発令され不動産業界にもかなり影響が出ました。この時期は、消費者の購買意欲が大きく下がった時期でもあり、もともと不動産を購入する予定だった人でも、購入を見送るケースが多くなったのです。この事により、不動産価格も大きく減少しました。

 

2020年7月以降は不動産価格が回復

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着きだした2020年7月以降は、徐々に不動産価格が回復を見せてきています。東京カンテイの発表によると、2020年7月の三大都市圏(東京・大阪・名古屋)では、中古マンションの不動産価格が総じて上向きになっているとされています。

また、他のマンションの取引価格も、首都圏においては前年よりも上昇し成約件数も増加しているのです。コロナの影響で、一時期は落ち込み気味だった不動産価格ですが、緊急事態宣言が解除され、人々の購買意欲が戻った事で、徐々に回復してきていると言えます。

 

不動産価格が上向きになった要因とは?

 

では次に、不動産価格が上向きになった要因について解説していきたいと思います。

 

経済の活性化

まず1つ目は、経済の活性化です。そもそも不動産価格は、金利や株価・投資などによって大きく影響されます。そのため、土台である国内の経済状況が好況になることで、不動産価格も上向きになるというわけです。

 

都市の再開発

2つ目は、都市の再開発です。再開発によって、都市の価値が上昇し、景気が良くなります。特に2020年までの年の再開発では、東京だけでなく千葉や埼玉などの広範囲にわたって景気が良くなっています。

 

海外投資家からの需要増

3つ目は、海外投資家からの需要増です。日本の中でも特に東京は、世界最大の都市として海外の投資家から非常に注目されている場所です。ニューヨークなどに比べると不動産価格が割安という事に加え、価格や賃料などが安定していて、収益を得るのに非常に都合のいい場所なのです。

 

相続対策としての需要増

そして4つ目は、相続対策としての需要増です。2015年に相続税の改正によって増税になり、少しでも税金の安い不動産で所有しようとする人が増えました。この事が、不動産価格が上昇する事に繋がると考えられているのです。

 

タイプ別の不動産価格の推移

 

では最後に、タイプ別の不動産価格の推移について見ていきましょう。

 

戸建て

戸建ての不動産価格は、コロナ禍で一時取引件数は落ち込み傾向にありましたが、緊急事態宣言が明けた2020年7月以降は徐々に回復しました。リモートワークなどで、居住環境を充実させようと考える人々が増えた事も影響して、戸建ての不動産価格は今後も上昇していくと考えられます。

 

マンション

マンションの不動産価格は、2020年まで上昇推移となっていて三大都市ではマンション価格が高騰しています。しかし、一番ピークを迎えたのが2019年となっており、新築マンションの価格はすでに頭打ちの状態とも言われています。

ただし、新築マンションの需要は高い水準を保っており、取引件数は増えている状況です。そのため、取引件数の増加がマンションの不動産価格にどのように影響が出てくるのか期待が高まっています。

 

土地

土地の不動産価格は、現在のところ戸建てや新築マンションに比べると、そこまで大きな上昇は見られません。しかし、土地の価格も緊急事態宣言が明けてから回復傾向にはあります。

 

まとめ

 

さて今回は、不動産価格は今後どうなるのか?というテーマで、インフレやコロナの影響から解説してみました。不動産価格は、インフレやコロナ禍の影響をダイレクトに受けている印象ですが、今後生活様式が変わっていくにつれて、不動産の需要がまた回復していくと予想されています。

経済状況が徐々に回復を見せてきている現在の日本。今後の不動産価格の動きに、注目したいですね。

 

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