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築年数はどのくらいで売買価格に変化が起きるのか?

購入売却売買

2023.10.28 / 最終更新日:2023.10.28

家を売却したいと思った時に、売買価格を気にする人は多いと思います。戸建ての場合、築年数の経過とともに売買価格が変わるため、高く売りたいと思ったら売却するタイミングが重要です。

しかし、具体的に築年数によってどのくらい売買価格に影響が出るのか、分からない人も多いでしょう。そこで今回は、築年数はどのくらいで売買価格に変化が起きるのか?というテーマで、詳しく解説していきたいと思います。戸建ての売却を検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

築年数で売買価格が変化する理由

 

それではまず、築年数で売買価格が変化する理由について解説していきたいと思います。

 

耐久性の劣化

まず1つ目は、耐久性の劣化です。戸建ての構造に関わらず、木造でも鉄筋コンクリート造でも築年数が経過すればするだけ、建てたばかりの頃と比べると耐久性は失われていきます。

耐久性が低くなると、それだけ倒壊などの危険性が高まるので、それによって補強工事やリフォームなどが必要になってきます。そのため、耐久性の劣化は築年数の下落に大きな影響を与えるのです。

 

住宅設備の老朽化

2つ目は、住宅設備の老朽化です。戸建てを建築した当初は、最新と呼ばれる住宅設備が設置されますが、時代の流れと共に使い勝手が悪いと言われるようになるケースもあります。

特に、省エネ性能の設備に関しては、日々進化しているものでもあるため、築年数の経過と共に最新の設備ではなくなってしまうのです。そのため、古い設備では満足しない人が増えるため、売買価格にも大きな影響が出るのです。

 

時代のニーズに合っていない可能性がある

そして3つ目は、時代のニーズに合っていない可能性があるからです。時代やライフスタイルの変化によって、求められるものも変わってきますよね。

そのため、建築時にその当時のニーズを多く取り入れた建物だったとしても、売却する時にはその時代のニーズに合っていないケースもあるのです。そのような場合は、やはり売買価格に影響が出るでしょう。

 

築年数ごとの売買価格の変化

 

それでは次に、築年数ごとの売買価格の変化を解説していきたいと思います。

 

築年数0~10年

まずは、築年数0~10年までの戸建てについてです。築年数0~10年までの築浅物件と呼ばれるものは、価格の下落スピードが速いと言われています。そもそも、一度でも誰かが入居して中古物件になると、その不動産の価格は1割ほど落ちます。

そして、築年数5年までで、建物の価格は購入時の75%にまで下がってしまうのです。年数10年になると、建物価値は約半分にまで減ります。しかし、築浅物件は建物自体の耐久性や設備の劣化が大きくなるので、購入需要が高い事もあり比較的売却しやすい時期ではあります。

 

築年数11~20年

では次に、築年数11~20年までの戸建てについてです。この時期になると、売買価格の下落幅は比較的に緩やかになってきます。住宅の性能に関して、それほど変わりがなく劣化度合いによって緩やかなカーブを描く下落幅が特徴的です。

 

築年数20年以上

築年数20年以上になると、建物の市場価値はほぼゼロになると言われています。特に、木造家屋の決定耐用年数が22年とされている事もあり、減価償却費を計上する上で22年で価値がゼロになるためです。

そのため、築年数20年以上の物件は、金融機関の担保評価も極端に低下するため、建物を担保にした融資も受けづらくなり、市場価値がほぼゼロの状態になるのです。

 

売買価格の調べ方

 

では次に、売買価格の調べ方について解説していきましょう。物件の売買価格を調べる方法は、主に4つあります。

 

レインズマーケットインフォメーションの利用

まず1つ目は、レインズマーケットインフォメーションを利用するという方法です。レインズマーケットインフォメーションは、国土交通大臣が指定する不動産流通機構が提供するサービスで、実際に成約した価格を検索できるという特徴があります。周辺エリアの成約データを検索する事が出来るので、実際に売却する際の参考に出来ます。

 

一括査定サイトの活用

2つ目は、一括査定サイトを活用するという方法です。一括査定サイトは、全国の不動産会社に一括で査定の依頼が出来るサイトで、インターネット上で無料査定をしてもらえるので、忙しくてなかなか時間が確保できない人でも、簡単に査定を依頼する事が出来ます。築年数や間取り・面積などの情報を入力するだけで、依頼可能な不動産会社へ申し込んでくれます。

 

不動産取引価格情報検索

3つ目は、不動産取引価格情報検索で調べるという方法です。不動産取引価格情報検索は、戸建て・マンション・土地などの取引価格を過去に遡って閲覧する事が出来るもので、国土交通省が運営する「土地総合情報システム」の検索機能として搭載されているものです。成約価格に基づいて取引価格を調べる事ができ、土地のみの取引価格を調べる事も出来ます。

 

路線価図で相場を調べる

そして4つ目は、路線価図で相場を調べる方法です。路線価図は、全国の路線価を地図で確認するためのもので、国税庁のホームページなどで閲覧する事が出来ます。過去6年分まで遡って路線価図の価格を調べる事が出来ます。

 

築年数が経過しても家を高く売るコツ

 

それでは最後に、築年数が経過しても家を高く売るためのコツをご紹介していきたいと思います。家を高く売るコツとしては、下記のようなポイントが挙げられます。

・複数の不動産会社に依頼する
・内覧時の印象を良くする
・タイミングを見計らう
・相場の流れを読む

家の築年数自体は変えられませんが、査定を行う際の印象を良くするための工夫をしたり、複数の不動産会社に査定を依頼するのも有効です。また、時代のニーズや相場の流れを読む事で、同じ築年数でも出来るだけ高い価格で売却できるタイミングを見極める事が大切でしょう。

 

まとめ

 

さて今回は、築年数はどのくらいで売買価格に変化が起きるのか?というテーマで、詳しく解説してみました。築年数は、経過すればするほど家の市場価値を下げてしまいます。そして、築年数20年以降になると、ほとんど市場価値はゼロに等しい状態になるので、売却を検討している場合は出来るだけ早めに売却するようにしましょう。

 

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