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徳島県の空き家事情は?自治体の空き家対策についても説明します。

徳島県情報

2023.02.10 / 最終更新日:2023.02.10

近年、空き家問題は全国的に注目されている問題ですよね。徳島県でも、年々空き家問題が深刻化しており、空き家対策が行われています。そこで今回は、徳島県の空き家事情は?というテーマで、自治体の空き家対策についても詳しく解説していきたいと思います。

 

徳島県の空き家事情

 

それでは早速、徳島県の空き家事情から見ていきましょう。

平成30年に行われた住宅・土地統計調査によると、徳島県の総住宅数は約38万700戸となっており、この中で利用予定のない空き家が約3万9千300戸あるという結果になっています。

この数字から、平成25年に調査した時と比べて約3千300戸増加しているという事が分かっています。全国の空き家率は5.6%と言われておりますが、徳島県の総住宅数に占める利用予定のない空き家の割合は10.3%なので非常に多いという事が分かります。

徳島県では、空き家の戸数はさらに増加していくと考えており、具体的な対策が必要だと考えられています。

 

空き家の管理を怠る事で起こる影響

 

それでは次に、空き家の管理を怠る事で起こる影響について見ていきましょう。問題になっている利用予定のない空き家は、適正な管理がなされていないケースも多く、それも1つの問題となっています。

人が住んでいない空き家の管理を怠ると、建物は想像以上のスピードで老朽化していきます。建物の異常にすぐに気づく事も出来ないので、建物の倒壊なども起こりやすくなります。また、人がいない事で犯罪を誘発する可能性もあり、樹木が生い茂る事で見通しが悪くなり防犯上の不安も大きくなるのです。

 

自治体による空き家対策

 

では次に、自治体による空き家対策をご紹介していきたいと思います。

 

「とくしま回帰」空き家情報バンク

1つ目は、「とくしま回帰」空き家情報バンクです。「とくしま回帰」空き家情報バンクは、徳島県住宅供給公社が運営している空き家バンクで、下記のような情報を提供しています。

・徳島県住宅供給公社が分譲した団地の空き家情報
・空き家バンクが設置されていない市町村の空き家情報

このような空き家情報を提供し、空き家を売りたい、買いたい人達の仲介を行い空き家対策を行っています。

 

市町村空き家バンク

2つ目は、市町村空き家バンクです。市町村空き家バンクは、市町村が運営している空き家バンクです。

鳴門市・上板町・石井町・阿波市・吉野川市・美馬市・東みよし町・佐那河内村・小松島市・神山町・つるぎ町・三好市・勝浦町・阿南市・上勝町・那賀町・美波町・海陽町などが対象となっており、空き家情報を確認する事が出来るようになっています。

 

空き家活用の事例

 

それでは最後に、空き家活用の事例をご紹介していきたいと思います。徳島県では、空き家対策として様々な方向性で活用し役立てています。

 

元電気屋が素敵な茶屋へ

つるぎ町にある「一宇のお茶と甘いもの・茶屋コリトリ」は、空き家だった築96年の元電気屋をおしゃれな茶屋として生まれ変わらせました。古民家風の建物の雰囲気も相まって、近隣の住民の憩いの場としても活用されているお店です。

 

築100年以上の古民家がカフェへ

石井町にある「Cafeオリジン」は、築100年以上の古民家をカフェに生まれ変わらせました。おしゃれなカフェでありながら、懐かしさも感じられる店内は地域の方々も多く利用していて賑やかです。

 

保育園だった建物を交流施設へ

那賀町にある「ヨンロッパ(交流施設)」は、保育園だった建物を交流施設へと生まれ変わらせました。地域おこし協力隊員と地元の方々の協力によって、その都度改修を加えながら活用されています。

 

空き家をリノベーションして交流スペースへ

石井町にある「和みプラザ(地域交流スペース)」は、空き家をリノベーションして地域の交流スペースとして生まれ変わらせました。健康セミナーやお誕生日会など、年齢問わず地域内外の人たちが自由に交流できる場として活用されています。

 

古民家を移住お試し住宅へ

海陽町にある「いもちの家」は、田んぼに囲まれた空き家を改修して、移住お試し住宅として生まれ変わらせました。移住を考えている人が増えている状況を踏まえ、実際に住んで体験してもらえる住宅として活用しているのです。「NPOあったかいよう」が運営をしており、のんびりとした田舎暮らしを体験できます。

 

まとめ

 

さて今回は、徳島県の空き家事情は?というテーマで、自治体による空き家対策についても詳しく解説してみました。空き家問題は、全国的な問題として取り上げられていますが、徳島県でも空き家が年々増えている状況です。

そのような中で、地域の人たちの協力のもと、空き家になってしまった建物を有効活用するという取り組みが進んでいます。徳島県を訪れた際は、ぜひそのような場所にも足を運んでみてくださいね。

 

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