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インフレ・金利上昇・円安による影響でこれからの不動産市況はどうなる?

不動産業界

2022.10.25 / 最終更新日:2022.10.25

現在、海外の金利上昇やインフレ・円安など、ニュースでこのような言葉を聞く機会が増えていますよね。このような経済状態は、不動産業界にも大きく影響します。

そこで今回は、インフレ・金利上昇・円安が不動産に与える影響について解説していきたいと思います。今後、不動産投資を行う際の注意点などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

インフレ・金利上昇・円安それぞれの2022年の状況

 

それではまず、インフレ・金利上昇・円安それぞれの2022年の状況を見ていきましょう。

 

インフレ

まずは、インフレです。現在、新型コロナウイルスの影響でインフレ傾向が高まっています。そこに加えて、エネルギーや穀物などの価格も上昇していてインフレ状態はさらに加速すると言われています。

しかし、世界中でこのような物価の上昇が起きていますが、日本では購買力が上がらず物価だけが上がるという状態になっています。

 

金利上昇

2つ目は、金利上昇の状況です。2022年は、金利上昇が最も大きな変化と言われています。新型コロナウイルスの影響で、景気が落ち込んでいる中で金融緩和が強まりインフレ傾向が大きくなったのです。

しかし、新型コロナウイルスの影響が少しずつ落ち着いてきている現在、海外では政策金利の引き上げの動きが広がりを見せています。

ただし日本では、日銀が「従来の大規模緩和を維持する」と表明している事もあり、金利上昇の動きはありませんが海外との金利差が大きくなっているという現状です。

 

円安

そして3つ目は、円安です。インフレや海外との金利の差によって、2022年10月では1ドル=140~150円台で約30年ぶりの円安となっています。このような状態が続くと、輸入価格の上昇でさらにインフレ状態が進み、悪循環に陥ると懸念されています。

 

不動産業界に与える影響

 

では次に、不動産業界に与える影響を解説していきたいと思います。

 

インフレ

インフレは物価の上昇なので、当然不動産業界にも大きな影響を及ぼします。エネルギーや原材料価格の上昇によって、建築費の上昇に繋がり不動産価格の上昇圧力になります。

しかし、不動産売買に関しては最終的な価格は需給関係によって決まるとも言え、全ての不動産が上昇するとは限りません。

基本的には、人気の高いエリアにある物件は、現在よりもさらに上昇していく事になり、人気のないエリアの物件に関しては下落傾向が続くと言えるでしょう。

 

金利上昇

不動産取引において、金利の上昇は直接住宅ローン金利の上昇に繋がるので大きな影響があると言えます。日本では、まだ政策金利の引き上げは行われていませんが、海外の金利上昇の動きの影響は受ける形となります。

年初ほぼ0%だった長期金利が、2022年10月現在では0.25%前後まで上昇していますし、固定金利の住宅ローンも年初の1.30%から1.48%に上昇しています。

 

円安

日本の多くの建築資材は輸入品に頼っており、住宅設備も海外で生産されている事が多い事から、円安によって価格が上昇傾向にあります。建築費の値上がりは、不動産価格の上昇にも直接影響を与える形になっています。

 

不動産投資のインフレ・金利上昇・円安での注意点

 

それでは次に、不動産投資のインフレ・金利上昇・円安での注意点を解説していきたいと思います。

 

インフレと共に価格上昇が見込めるかを見極める

まず1つ目は、インフレと共に価格上昇が見込めるかを見極めるという事です。不動産投資に関係する為替は、日本のインフレのみが影響するのではなく、米ドル需要などの様々な要因の影響を受けます。

そのため、海外のインフレ動向などの変動も把握しておく事が重要なのです。不動産投資を行う際は、このように世界規模で見た時のインフレと共に価格上昇が見込めるかを見極めることが大切です。

 

金利タイプを慎重に検討する

2つ目は、金利タイプを慎重に検討するという事です。現在の日本では、金利上昇は海外に比べると低水準が続いていますが、このままこの低水準が続くとは考えにくいと言われています。

この先、何らかの政策変更が行われれば、海外と同じく金利上昇が加速する可能性もあります。そのため、金利タイプを慎重に検討する必要があるのです。

 

インフレ・金利上昇・円安では活発な取引が期待できる物件選びが重要

 

インフレ・金利上昇・円安状況下では、人気が高く将来性のあるエリアや物件を選ぶ事が重要になります。価格を抑えるために、建材や設備のグレードを変えたり、面積を小さくする物件も多くなる中で、新築ではなく中古物件の方が魅力的な場合も多くなってきます。

このように、不動産の価値が変化していく中で人気のある物件も変わってくるので、将来性を見極めながら物件を選ぶようにしましょう。

 

まとめ

 

さて今回は、インフレ・金利上昇・円安による不動産への影響というテーマで、詳しく解説してみました。不動産取引では、日本国内だけでなく海外の経済状況の影響も受けるため、インフレ・金利上昇・円安の動向は常に把握しておく事が大切です。

海外ではすでに金利上昇が進んでいる事もあり、日本でもいずれその影響が出てくる事は間違いありません。不動産取引を行う際は、確実に効果を発揮させるため世界情勢に合った将来性のある物件やエリアを選ぶようにしましょう。

 

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