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再建築不可物件とは?購入する際の注意点を説明します。

購入売買

2022.08.20 / 最終更新日:2022.08.21

物件などを探している時に、「再建築不可物件」という記載を目にする事はありませんか?

特に、相場よりも安い物件などには、多く記載されているケースが多いかもしれません。しかし、具体的に再建築不可物件とはどのような物件で、購入する際にどのような事を気をつけたら良いのか分からないという人は多いでしょう。

そこで今回は、再建築不可物件とは?というテーマで、購入する際の注意点なども踏まえながら解説していきたいと思います。

 

再建築不可物件とは?

 

それでは早速、再建築不可物件とはどのような物件なのかを解説していきましょう。再建築不可物件とは、現在建てられている建物を取り壊して更地にして、新しく建物を建てることが出来ない物件の事を指します。

再建築不可物件は、「都市計画区域」や「準都市計画区域」にのみ存在し、このような土地で建物を建てる際は「建築基準法」で定められた接道義務を満たしている必要があります。接道義務を満たしていない場合は、再建築不可物件となり新しく建物を建てることは出来ないのです。

 

再建築不可物件を購入する際の注意点

 

それでは次に、再建築不可物件を購入する際の注意点をご紹介していきましょう。

 

銀行系の住宅ローンが組めない

まず1つ目は、銀行系の住宅ローンが組めないという事です。再建築不可物件は、資産価値が低いので安価で購入する事が可能ですが、担保としての価値も低いという事になります。このような物件の場合、物件そのものを担保として取得費用を借り入れする住宅ローンが利用できずローンを組むことが出来ません。

そのため、再建築不可物件を購入する際は、住宅ローンによる分割払いではなく、現金一括払いのみで購入する必要があるという事になります。一般的な物件に比べて価格が安いのが特徴の再建築不可物件ですが、現金一括払いによる負担が大きいという注意点があるのです。

 

物件を建て替える事が出来ない

2つ目は、物件を建て替えることが出来ないという事です。先ほども触れましたが、再建築不可物件は購入後に取り壊して、新たに建物を建て替えることが出来ません。そのため、解体して自分の好きなような住宅を建てられないという注意点があるのです。

 

売却したくなっても買い手が見つかりにくい

3つ目は、売却したくなっても買い手が見つかりにくいという事です。再建築不可物件には、購入しても建て替えが出来ないというデメリットがあるので、どんなに価格を安くしても買い手を集める事が難しいという注意点があります。

 

再建築不可物件を購入する際にチェックするべき事

 

では次に、再建築不可物件を購入する際にチェックするべき事を解説していきたいと思います。色々な制限があり、購入をためらってしまう事の多い再建築不可物件ですが、もし購入する際はここでご紹介するチェックポイントを確認するようにしましょう。

 

インフラ等を確認する

まず1つ目は、インフラ等を確認するという事です。電気やガス・水道などのインフラは、私たちの生活の中で欠かせない大切なものです。

物件として売り出している以上、インフラが通っていない事はありませんが、どこを通っているかを確認する事が重要です。特に、四方を他の土地に囲まれているような再建築不可物件の場合は、事前にインフラがどこから繋がっているかを確認しましょう。

 

風通しや日当たりをチェックする

2つ目は、風通しや日当たりをチェックするという事です。再建築不可物件は、広い道路に接していない事が多いので、周囲を家で囲まれている可能性が高いです。

そのような場合、風通しや日当たりが悪いというケースもあります。日当たりが悪いと、物件の劣化などで費用が思っている以上にかさむ原因になりますし、家の中に湿気が溜まりやすくなります。

 

雨水の排水の確認

そして3つ目は、雨水の排水の確認をするという事です。物件の中には、雨水を雨どいからそのまま流して排水してしまっている事もあります。このような場合、基礎が雨水によって劣化する可能性があるので、排水に関しても事前に確認が必要です。

 

再建築不可物件を有効活用する方法

 

それでは最後に、再建築不可物件を有効活用する方法をご紹介していきたいと思います。

 

リフォームをする

1つ目は、リフォームするという事です。再建築不可物件は、新たに建て替える事は出来ませんが、既存の家をリフォームして住み続ける事は可能です。しかし、建築申請が不要なリフォームに限り許可されているので、注意しましょう。

建築申請が不要なリフォームとは、「2階建て以下で、延べ床面積が500㎡・高さ13m以下・軒の高さ9m以下の木造建築物」です。このような場合は、オーナーが変わったとしても同様にリフォーム可能ですので、有効活用する事が出来ます。

 

更地にして利用する

2つ目は、更地にして利用するという事です。再建築不可物件は、更地にして新たに建物を建てることは出来ませんが、更地をそのまま利用する事は可能です。有効な活用方法としては、自転車や原付などを置く駐輪場として利用するという方法です。

再建築不可物件は、周囲に十分なスペースがない事が多いので、駐車場として利用する事は難しいケースが多いでしょう。しかし、自転車や原付なら利用することができ、近くにマンションや駅などがある場合は、収益性も見込めます。

 

まとめ

 

さて今回は、再建築不可物件とは?というテーマで、購入する際の注意点も踏まえて解説してみました。再建築不可物件は、他の物件よりも安い価格で購入する事が出来ますが、色々な制限があるので注意が必要という事も分かりましたね。

しかし、建物を建てることは出来ませんが、他の用途として利用する事も出来るので、活用方法を検討している人はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

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