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「売主」「媒介(仲介)」「代理」の取引態様の違いを説明します。

賃貸購入申込・契約売買

2024.10.28 / 最終更新日:2024.10.28

不動産を探している時などに、「売主」「媒介(仲介)」「代理」という表示を目にする機会がありますよね。しかし、実際にどのような違いがあるのか具体的には分からないという人も多いでしょう。

そこで今回は、「売主」「媒介(仲介)」「代理」の取引態様の違いについて詳しく解説していきたいと思います。これから不動産取引を検討している人は、この3つの特徴をそれぞれ理解した上で選択すると、ニーズに合った物件取引ができるのでぜひ参考にしてみてください。

 

取引態様とは

 

ではまず、そもそも取引態様とは何なのかを説明していきましょう。取引態様とは、不動産会社などの宅地建物取引業者が不動産取引を行う時の関わり方や立場を表すもので、関わり方によって宅建業法における規則や仲介手数料の有無などが異なるので、重要な部分となります。

 

取引態様の種類別の特徴

 

では、「売主」「媒介(仲介)」「代理」それぞれの特徴をご紹介していきたいと思います。

 

売主

売主は、不動産会社が所有している物件を、不動産会社自らが売主として直接取引をするものを指します。売主での取引では、直接取引のため仲介手数料がかからないのが最大の特徴です。しかし、売主の取引態様での物件は非常に少なく、物件情報を見てもあまりないのが現状です。

 

媒介(仲介)

媒介(仲介)は、不動産会社が売主と買主の間に立って取引に関わるものを指します。不動産取引では、多くの場合この媒介という取引態様が選択されます。

不動産の取引は、専門的な知識が必要になり、個人間での取引の場合トラブルが起きやすくなるため、不動産会社に仲介を依頼して不動産の売買を行うのが一般的だからです。不動産情報では、この媒介(仲介)の物件が多く掲載されています。

 

代理

代理は、売主から不動産会社が代理権を与えられて販売から契約までの業務を行うものを指します。新築のマンションなどの販売では、この代理での取引態様が選択されるケースが多いです。

代理権がある不動産会社との間で締結された契約は、売主と契約した事と同等の権利があるため、「売主」の時と同様一般的には仲介手数料はかかりません。しかし、売主と業務委託された不動産会社の間では、手数料が発生するので注意が必要です。

 

それぞれの取引態様のメリット・デメリット

 

では次に、それぞれの取引態様ごとのメリット・デメリットをご紹介していきたいと思います。

 

売主のメリット・デメリット

売主の最大のメリットとしては、仲介手数料がかからないという事が挙げられます。不動産会社が、直接取引を行うため仲介手数料が発生しないので、その他の部分に費用をまわせるというメリットがあります。

一方で、不動産情報の中でこの売主という取引態様の物件を探すのは非常に大変で、扱っている数自体が少ないというデメリットがあります。そのため、売主で不動産取引をしたくても、見つけるのは難しいのが現状です。

 

媒介(仲介)のメリット・デメリット

媒介(仲介)のメリットとしては、取り扱っている不動産会社が多いので、情報サイトでも簡単に探す事が出来る点や、ニーズに合わせて契約の種類を選べるという事が挙げられます。不動産会社は、多くの物件を売買するため幅広く物件広告を掲載し、契約から引き渡しまでの流れを不動産会社がサポートしてくれるのでスムーズに売買取引を行う事が出来ます。

一方、デメリットとしては仲介手数料が発生する事が挙げられます。媒介(仲介)では、不動産会社が売主と買主の間に入って取引を行うため、一連の業務に対する報酬として仲介手数料が発生します。

 

代理のメリット・デメリット

代理のメリットとしては、基本的に仲介手数料が発生しないという事が挙げられます。これは、代理権を持つ不動産会社との間で結んだ契約は、法的に売主との契約と同等に扱われるためです。

しかし、物件の取引内容によっては、仲介手数料が発生するケースもあるので、事前に確認しておく事が大切です。一方デメリットとしては、売主と業務委託された不動産会社との間では手数料が発生するという事が挙げられます。

 

まとめ

 

さて今回は、不動産取引における「売主」「媒介(仲介)」「代理」という3つの取引態様の違いについて詳しく解説してみました。不動産取引の際に、仲介手数料が負担に感じる人は多いと思いますが、「売主」や「代理」を選べば仲介手数料は発生しません。

しかし、「売主」や「代理」の取引態様は、不動産ポータルサイトなどでもあまり多くは見られないため、探すのは少し大変でしょう。一方、「媒介(仲介)」は不動産取引の中でも多く取り扱われているものなので、探しやすく色々な選択肢があるのが特徴です。

こちらも、仲介手数料は発生するなどデメリットと感じられる部分もあるので、3つの特徴を把握した上で選ぶと安心ですね。

 

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