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不動産の生前贈与のメリットとは?贈与税について解説します。

売買お金・制度

2021.10.19 / 最終更新日:2021.10.19

子どもに、不動産を譲り渡す時に、生前贈与を選択するという方法があります。生前贈与とは、相続になる前に財産を受け渡す事が出来るものですが、具体的にどのようなメリットがあるのか分からないという人も多いでしょう。

そこで今回は、不動産の生前贈与のメリットや贈与税について、詳しく解説していきたいと思います。今後、不動産の生前贈与を検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

不動産の生前贈与のメリットとは?

 

それでは早速、不動産の生前贈与のメリットから解説していきましょう。生前贈与を行う上で、メリットとなるのは主に下記の2つがあります。

 

自分の意志で資産を渡したい人に渡すことが出来る

まず1つ目のメリットは、自分の意志で資産を渡したい人に渡すことが出来るという事です。遺言を書いて、財産を特定の相続人に移転するという方法も可能ではありますが、遺言書の作成には手間がかかりますし、法的に問題のない遺言書を作成する為には、準備もある程度必要です。

また、相続人全員の合意があれば、遺言と異なる遺産分割も可能となってしまいます。そのため、自分の意志で生きているうちに、自分の好きなタイミングで財産を渡したい人に渡せるという点が、生前贈与のメリットと言えるでしょう。

 

節税

2つ目のメリットは、節税です。贈与税には、年間110万円の基礎控除があります。そのため、子どもに110万円の範囲内で不動産を贈与すると、1年の贈与のうち110万円は贈与課税価格から控除されるので、贈与税がかからずに資産を減らすことができ、相続税の節税になるのです。

 

贈与税の計算方法

 

では次に、贈与税の計算方法について解説していきたいと思います。贈与税は、毎年1月1日~12月31日までの間に、贈与により取得した財産に対して課される税金です。

その計算方法には、暦年課税制度と相続時精算課税制度の2つがあります。これを踏まえて、贈与税の計算方法は下記のようになります。

・暦年課税制度:土地建物の相続税評価額合計-基礎控除110万円=課税価格
・相続時精算課税制度:土地建物の相続税評価額合計-特別控除=課税価格

 

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生前贈与の流れと注意点

 

それでは最後に、生前贈与の流れと注意点をご紹介していきましょう。

 

生前贈与の流れ

生前贈与をする際は、まず贈与契約書を作成します。これは、不動産の贈与があった事を証明する為のものです。契約書は、後の申告の際にも必要になります。

次に、不動産の名義を変更する登記手続きを行います。不動産の名義変更の登記手続きは、一般的には司法書士に依頼して行う事が多いものです。さらに、贈与の取引があった場合は、確定申告を行います。控除が大きく、税金がかからないので申告しておいた方が安心でしょう。

 

生前贈与でトラブルを防ぐ為の注意点

最後に、生前贈与でトラブルを防ぐ為の注意点です。生前贈与では、「あげた、あげてない」というようなトラブルが起こりがちなので、まずはしっかりと契約書を作り、不動産の登記まで済ませておく事がトラブルを防ぐためには重要です。

そして、贈与税に関して控除を使うつもりでいても、控除の要件を満たしていなかったり、税務署での申告を忘れていたりすると、控除が効かないというトラブルに繋がるので、税金面でのトラブルを防ぐ為にはきちんと税理士にアドバイスをもらうようにしましょう。

 

まとめ

 

今回は、不動産の生前贈与のメリットや贈与税について、詳しく解説してみました。生前贈与は、自分の意志で確実に不動産を渡したい人に渡すことが出来ます。

また、相続税の節税対策にもなり、メリットが多い贈与と言えるでしょう。しかし一方で、しっかりと契約書の作成や税金に関して確認をしておかないと、思わぬトラブルにも繋がるので注意が必要です。今後、生前贈与を検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

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