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不動産を現金一括で購入するメリット・デメリットを説明します。

購入売買

2021.09.18 / 最終更新日:2021.09.18

気に入った物件を見つけて購入しようとした時に、ほとんどの人が住宅ローンを組むでしょう。しかし、住宅ローンを組むと利息や手数料などが発生するので、現金一括の方がお得なのでは?と考える人もいると思います。

そこで今回は、不動産を現金一括で購入するメリット・デメリットを、詳しく解説していきたいと思います。これから、不動産を現金一括で購入しようと検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

不動産を現金一括で購入する際のメリット

 

それでは早速、不動産を現金一括で購入する際のメリットから解説していきましょう。

 

購入手続きの負担が少ない

1つ目は、購入手続きの負担が少ないという事です。不動産を現金一括で購入すると、住宅ローンを組むよりも手続きの負担が少なく済みます。不動産を、現金一括で購入する際の手続きの流れは、下記の通りになります。

①物件の購入申し込み
②売買契約(手付金の支払い)
③物件の残代金の支払い
④引き渡し

一方、住宅ローンを利用する時の手続きの流れは、下記の通りになります。

①物件の購入申し込み
②住宅ローンの事前審査
③売買契約(手付金の支払い)
④住宅ローンの本申込み(ローンの審査)
⑤融資承認
⑥金融機関との金銭消費貸借契約(ローンの借り入れ契約)
⑦融資の実行
⑧物件の残代金の支払い
⑨引き渡し

このように、不動産を現金一括で購入する際と、住宅ローンを利用する際の手続きでは、かなり手間や時間が異なるという事が分かります。そのため、現金一括で不動産を購入すると、こうした面倒な手続きの負担を少なくする事が出来ます。

 

住宅ローンの利息を支払う必要がない

2つ目は、住宅ローンの利息を支払う必要がないという事です。不動産を現金一括で購入すれば、当然住宅ローンを利用しないので、利息を支払う必要がありません。そのため、経済的なメリットがとても大きいと言えますね。

 

購入時の諸経費が少ない

3つ目は、購入時の諸経費が少ないという事です。不動産を現金一括で購入すれば、住宅ローンを借りる際に金融機関に支払う融資手数料や、住宅ローンの保証を行う保証会社への保証料、金銭消費貸借契約書に添付する印紙代なども、当然不要となります。

この他にも、不動産を購入する際は、様々な諸経費がかかりますが、現金一括で購入する事で、少しでもそれらの諸経費を節約する事が出来るのです。

 

住宅取得資金贈与の非課税措置を利用できる

そして4つ目は、住宅取得資金贈与の非課税措置を利用できるという事です。こちらは、現金購入だけに限っているわけではないですが、親や祖父母からの資金の贈与を受けて住宅を購入した場合、贈与税の非課税措置を受ける事が出来るのです。贈与税には、下記の2通りがあります。

・年間の贈与額が基礎控除額である110万円以内の場合
・住宅を購入、新築、増改築などをする際に、親や祖父母など直系尊属からもらった資金であり、一定の条件を満たす場合

 

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不動産を現金一括で購入する際のデメリット

 

では次に、不動産を現金一括で購入する際のデメリットをご紹介していきたいと思います。

 

住宅ローン控除の優遇措置が受けられなくなる

まず1つ目は、住宅ローン控除の優遇措置が受けられなくなるという事です。現金一括で購入する際は、住宅ローンを利用しないので、住宅ローン控除は適用されません。

住宅ローン控除は、住宅ローンを利用して不動産を購入した際、一定の条件を満たしている場合に、毎年年末の住宅ローン残高に応じて所得税や住民税が控除される住宅ローン減税制度の事を指します。

住宅ローンを利用している場合は、控除は最長10年間、最大400万円まで受ける事が出来る制度なのですが、現金一括で購入する場合はこの控除は受ける事が出来ません。

 

手元の現金が減ってしまう

2つ目は、手元の現金が減ってしまうという事です。不動産を現金一括で購入すれば、それだけ手元にある現金が一度に減ってしまいます。家を購入した後も、税金や管理費など維持費はかかりますから、ライフスタイルによっては追加で資金が必要になる可能性もあります。

そのため、現金一括で購入する際は、購入した後の事も視野に入れて資金計画を立てる事が大切です。

 

すまい給付金の対象が限定される

3つ目は、すまい給付金の対象が限定されるという事です。すまい給付金とは、消費税率引き上げによる住宅購入の負担を軽減する為に設けられた制度で、非課税取引となる個人間売買の中古住宅の取得は対象外となります。

現金購入の場合は、購入者が引き渡しを受けた年の、12月31日時点で50歳以上、かつ年収650万円以下の場合に、要件を満たす住宅を購入した場合には、給付を受けられる事になります。

 

税務調査が入る事がある

そして4つ目は、税務調査が入る事があるという事です。マンションや一戸建ての住宅を、現金一括で購入すると、購入資金をどうやって調達したかを調査する連絡が、税務署から来る事があります。

不正な資金が使われていないかなど、大きな資金の流れを確認する為のものです。この連絡に、あいまいに返答すると、正式な税務調査が入る事になるので、連絡が来ても慌てず資金の流れが分かるものを準備して管理しておきましょう。

 

まとめ

 

さて今回は、不動産を現金一括で購入するメリット・デメリットについて、詳しく解説してみました。ご紹介した通り、現金一括で購入する際には、メリット・デメリットのどちらも存在します。

不動産を購入して、新生活を始めるにあたって、購入資金以外にも必要になってくるお金も当然ありますよね。不動産を現金一括で購入する際は、そうした他に必要になってくるお金についても、よく考えてから実行する事が大切です。

これから、不動産を現金一括で購入しようと検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

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