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不動産売買契約に使用する付帯設備表とは?記入方法や注意点を説明します。

購入売買売却

2021.10.29 / 最終更新日:2021.10.29

不動産売買は、高額な買い物ですので、その不動産がどのような状態なのかをしっかり把握しておきたいですよね。購入する側は、不動産の状態を十分に納得した上で購入したいですし、売主側は不動産の状態を明確にしておく必要があります。

そこで重要になってくるのが、不動産売買の契約書の付属書類である「付帯設備表」です。今回は、この「付帯設備表」について記入方法や注意点などを、詳しく解説していきたいと思います。

 

不動産売買契約に使用する付帯設備表とは?

 

それでは早速、不動産売買契約に使用する付帯設備表とは、どのようなものなのかを解説していきましょう。付帯設備表とは、売主から買主に引き渡される不動産の、設備の有無や故障の有無、設備の残置か撤去かなどの取り決めが記載されたものです。

中古の不動産売買では、建物が時間の経過とともに劣化するので、建物の設備の状態を明示する必要があり、付帯設備表はとても重要な書類となります。不動産売買における、「言った」「言っていない」のようなトラブルを避ける為の重要な書類でもあり、買主が把握しておきたい不動産の設備の状態を詳しく把握できるように記載されているものです。

中古不動産の場合は、前所有者が在住しているケースも多く、内覧の際に設備の有無や細部まで細かく内覧できない事もあります。そのような時に、細部まで内覧できない部分をカバーする目的として、付帯設備表が重要な役割を担っているのです。

 

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付帯設備表の記入方法と内容

 

では次に、付帯設備表の記入方法と内容について解説していきたいと思います。まず付帯設備表の記入方法ですが、付帯設備表には設備の有無や故障の不具合の有無など、それぞれの項目によってチェック欄が設けられています。その他、具体的な内容を記入する欄もあり、そこにそれぞれ記入していく形になります。付帯設備表の具体的な内容は、下記の通りです。

「主要設備」

・給湯関係:給湯器、バランス釜、太陽熱温水器、湯沸かし器など
・水まわり関係:台所設備、浴室設備、洗面設備、トイレ設備、洗濯用防水パンなど
・空調関係:冷暖房機、床暖房設備、換気扇、24時間換気システムなど
・その他:インターホン、ドアチャイムなど

「その他の設備」

・照明関係:屋内照明設備、屋外照明設備
・収納関係:食器棚、吊戸棚、床下収納、下駄箱など
・建具関係:網戸、雨戸、ふすま、障子など
・その他:テレビアンテナ、カーテンレール、カーテン、物干し、車庫、物置、庭木、庭石、灯ろう、門、表札、塀、フェンス、垣根など

 

付帯設備表の注意点

 

それでは最後に、付帯設備表の注意点を解説していきましょう。

 

売主側

まず、売主側の注意点です。売主側は、普段実際に生活をしているマイホームの場合、故障や不具合に慣れてしまっている可能性があります。そのため、故障や不具合を見落としてしまう可能性があります。見落としを防ぐために、売主側は付帯設備表を作成する時に、第三者である仲介業者と販売開始前に、動作確認をして付帯設備表を作成するようにしましょう。

不動産の引き渡し後に、不具合が見つかると損害賠償や契約破棄などの、責任問題に発展してしまう可能性もあるので、売主側は大げさなくらい細かく報告するつもりで、付帯設備表を作成しましょう。

 

買主側

買主側は、不動産売買契約を締結した際に、付帯設備表を受け取ります。設備保証期間は、一般的には1週間なので、この期間内に付帯設備表と実際の設備の状態に相違がないか、しっかり確認しておくようにしましょう。1週間以内に全ての動作確認を行うのは、時間的に難しいので、契約前や契約直後に動作確認はしておくと良いでしょう。

 

まとめ

 

今回は、不動産売買契約に使用する付帯設備表について、記入方法や注意点などを解説してきました。不動産売買は、高額な取引の為、少しの認識の相違がトラブルに発展してしまう危険性があります。特に、中古不動産の場合は、じっくりと内覧できないケースもある事から、契約時にはしっかりと付帯設備表を確認しておくようにしましょう。

 

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